テレビのテクニカルディレクター兼アーティスト「見る」という行為を掘り下げ続ける
田中誠人さん(34歳)本業=テレビ番組のテクニカルディレクター/副業=視覚に関するアーティスト
田中誠人さんは2013年に情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科を修了後、会社員としてテレビドラマや音楽番組などで放送向けのテクニカルな演出、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)をはじめとしたイベント向け体験型コンテンツ、店舗や施設で利用するアプリ開発などを担当。一方、副業ではコンテンポラリー作家として活躍している。
「副業では興味のおもむくまま、チャレンジングな制作ができます。本業ではクライアントの用件や納期が第一ですが、副業で得た知見から予想外のクリエーティブが発揮できることもあります。また、複眼的な視点が得られたことにも大きな価値があります。会社員のマインドでアート作品を見るし、本業の制作中に作家視点で社会的な意義について考えたりするようになりました」