堀江謙一
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堀江謙一海洋冒険家

1938年、大阪市生まれ。関西大学第一高卒。62年、世界最年少の23歳で単独無寄港太平洋横断。著書「太平洋ひとりぼっち」はベストセラーに。82年、約4年間にわたり世界初の縦回り世界一周に成功。今年6月、83歳の世界最高齢で再び太平洋横断を達成した。

他人の目は関係ない! 目標に向かって困難を乗り越えることが楽しい

公開日: 更新日:

 今回の太平洋横断で苦労したのは、出航前の準備が思うように進まなかったことです。

 通常なら2週間でサンフランシスコまでヨットを運べるところ、新型コロナの影響で1カ月以上かかりました。3月にヨットを船便でサンフランシスコに運んだときの運賃は、これまでの10倍以上。ヨットが現地に到着後、約10日間で組み立てるプランも、「現地の米国人スタッフしか組み立てることはできない」「責任が持てない」と断られました。

 組み立てには事前の届け出が必要だったようで、支払い能力やビザの種類、保険、検疫などの確認まで求められました。現地のヨットクラブの日本人にも協力してもらい、ズーム会議で対策を練り、何度も交渉を重ねた結果、自分たちでヨットを組み立てることになりました。

 以前、お世話になったボートヤードは買収され、現地で手に入れるはずだった紙の海図もデジタル化により店自体が潰れていました。コロナの影響で、「FDA」(アメリカ食品医薬品局)から「食料品は一切持ってきてはいけない」と言われ、レトルトのご飯など、日本からの食料品の持ち込みが許されず、現地で調達しなければならなくなった。

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