上昌広
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上昌広医療ガバナンス研究所 理事長

1968年兵庫県生まれ。内科医。東京大学医学部卒。虎の門病院や国立がん研究センター中央病院で臨床研究に従事。2005年から16年まで東京大学医科学研究所で、先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンスを研究。16年から現職。

「オミクロン系ワクチン」は急いで打つ必要なし 11月以降の接種で感染予防にもなる

公開日: 更新日:

 オミクロン株ワクチンの接種が始まった。患者さんから「どうすればいいでしょうか」と聞かれることが増えた。

 私は「複数回の接種を終えているのであれば、急いで打つ必要はない」と答えることにしている。それは、どうせ打つなら、重症化だけでなく、感染も予防したいからだ。

 コロナワクチンは、重症化予防効果こそ、長期間維持されるが、感染予防効果は数カ月でなくなる。4月13日にイスラエルの研究チームが、「ニューイングランド医学誌」に発表した研究によれば、60歳以上の高齢者に4回接種を行ったところ、3回接種と比べ、接種後1カ月間の入院は68%、死亡は74%減少したが、感染は45%しか減らず、接種後2カ月までに、その効果は10%まで低下した。複数の研究グループから同様の研究成果が発表されており、オミクロン株ワクチンも状況は大差ないだろう。

 コロナ流行には季節性がある。一昨年は11月から流行が本格化し、ピークは1月11日、昨年は年末から感染が増え、ピークは2月9日だった。今冬も同じ頃にはやるだろう。11月以降に打てば、重症化だけでなく、感染も予防できそうだ。

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