旧統一教会に183万円献金してもらえるのは「記念品」の小さなバッジだけ…広報部が明かす
「信者への献金の奨励・勧誘行為はあくまでも信者本人の信仰に基づく自主性及び自由意思を尊重し、信者の経済状態に比して過度な献金とならないよう、十分配慮しなければならない」
旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)は「教会改革推進本部」を新たに設置し、本部長に就任した勅使河原秀行氏(58)が22日、今後は指導を徹底すると表明した。
そんな中、韓国・清平では来年5月の完成に向け、聖殿「天苑宮」(天地鮮鶴苑から改称)の建設が進められている。2012年ごろ計画が明らかにされた、総工費数百億円といわれる旧統一教会の一大プロジェクトだ。「天一国(神様の理想が完成した国)の中央庁」と位置づけられている。
建設にあたり、教団は信者に1家庭ごとに183万円の献金を求めている。183万円という献金額は、来年80歳を迎える韓鶴子総裁と、生きていれば来年103歳になる創始者・文鮮明の年齢を足したもの。
韓鶴子総裁は信者に対し、「天地鮮鶴苑は予定通り2023年にオープンしなければなりません。この建物の完成によって天の摂理は完成します。人類歴史の完成です」とハッパをかけている。これを受け、信者たちは今も献金集めに奔走している。
教団側は「過度な献金にならないよう配慮する」としているが、183万円でも十分高額なのではないか。勅使河原氏は、会見で10万人近い活動信者がいると明かしたが、仮に5万家庭が献金すると、915億円のカネが集まる。183万円の「ノルマ」を達成した家庭には、もれなく「記念品」が授与されるという。