樋田毅
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樋田毅ジャーナリスト

1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。朝日新聞社会部で赤報隊事件を取材。著書に「記者襲撃」(岩波書店)など。「彼は早稲田で死んだ」(文藝春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

(1)早大原研発足から10年の活動記録「播植十年」に綴られた信者たちの本音

公開日: 更新日:

「播植十年」という表題の小冊子を入手した。「播植(はしょく)」は植物の種をまき、苗を植え、育てることを意味する。早稲田大学原理研究会(早大原研)が1964年に発足してから73年までの10年間の活動記録である。

 言うまでもなく、原理研究会は「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の指導下にある学生組織のことである。

 計108ページ。10年間で10人を数えた歴代の早大原研委員長の手記を中心に、女子学生の会員(信者)、息子2人が早大原研メンバーとなった父親、早大原研の会長を引き受けた早稲田大学教授(当時)ら、さまざまな関係者が一文を寄せている。

 早大原研の活動をめぐる詳細な年表、各年次の入会者(入信者)の名前なども記されている。限定版で、おそらく300部ほど印刷された。仲間内だけで読まれるという気安さからか、「外には出せない本音」が随所に記されている。

 なぜ、原理研究会に入ったのか。

 どうやって「神」と出会ったのか。

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