ポーカー人気に拍車|米世界大会で日本人選手の活躍が続く

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 エンターテインメント分野は、技術の革新と共にバリエーションが増えてきたと言っても過言ではないだろう。近頃は、VRなど最新技術を使ったゲームが一般家庭に流通し始め、いよいよゲーム業界にも本格的な変化の波が起ころうとしている。

 しかし、一方で最新技術とは正反対に存在するような、昔から存在するエンターテインメントが、今盛り上がりを見せていることも注目に値するのではないだろうか。特にその中でも近年勢いに乗っているのは、トランプを使った卓上ゲーム、ポーカーである。

 近年、世界大会で部門優勝を収めるほどの腕前を持つ日本人ポーカープレーヤーが、数年にわたって続出していることからも、ポーカー人気の本格化が見て取れる。

 なお、ポーカーと聞くとバカラやルーレットのようなギャンブル色が強いゲームと、イメージを抱く人も多いだろう。しかし、そのイメージとは裏腹に、国内ではエンターテインメントとしてポーカーが楽しめる施設も増えており、必ずしもギャンブルと直結する存在ではなくなってきている。

 当記事では、日本で巻き起こっているポーカー人気に対して、改めてスポットライトを当てて行く。

■世界ポーカー大会WSOPの部門優勝者が続く

 ポーカー好きの界隈では、WSOP(ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー)という年に一度米国で開催される世界大会が、最も名誉のあるポーカーの大会と認知されている。

 そんな大会で2020年、2021年、そして2022年、3年連続で日本人の部門優勝者が出ていると言う訳だから驚きである。それ以前は、日本人プレーヤーからは、2012年、2015年とポツリポツリと部門優勝者が出る程だった。

 このように、部門優勝者と言う限られた統計に焦点を当てただけでも、日本でのポーカーに対する人気やレベルのアップが伺える。日本人参加者の統計に関しては、今回調査していないが、日本人参加者が年々急増していることは、関係者からも報告されている。

そもそもWSOPとは

 WSOPは、1970年から毎年開催されており、全米では大会の様子がスポーツチャンネルで中継されるほどの存在である。当大会は、100ほどの部門別のチャンピオンシップ、そしてメインイベントと呼ばれる10,000人近いプレーヤーが参加するイベントで構成される。

 メインイベントで優勝を果たせば、千万米ドルもの賞金を手にできるため、参加者が躍起になるのも無理はないだろう。また、部門別チャンピオンシップの賞金は幅が広く、百万から数十万米ドルと、メインイベントに比べれば額は下がるといえど、かなりの金額である。

 さらに部門別で優勝を果たせば、WSOP特注ブレスレットが進呈され、世界的ポーカープレーヤーの証となる。熱心なプレーヤーは賞金獲得だけでなく、ブレスレット獲得にも同等な熱量を持っているのだ。言うならば、オリンピック選手におけるメダルのようなものだろう。

■日本のポーカー人気に拍車がかかる

 WSOPに参加するには、渡米の費用以外にも高額な参加費がかさむため、日本から参加している人はごく一部の実力に自信がある人、あるいは潤沢な予算がある人である。したがって、WSOPに参加するに至っていない日本人のポーカー愛好家に焦点を当てれば、相当な数が存在することは言うまでもない。

 複合的な理由が相まって今のポーカー人気に至っていることは、誰しもが予測がつくだろうが、あえてここではポーカー人気に拍車をかけるきっかけとなったものを考察していきたい。

 まず挙げられるのは、アミューズメントカジノの存在である。日本ではカジノの運営が許可されていないので、娯楽に特化したアミューズメント施設が都内を中心に増えてきている。特に若い層の利用者が増えており、今後も中心地に大型施設ができ、更に人気の拍車がかかることが予想される。

 さらに、YouTubeをはじめとした動画共有サイトで、ポーカーを題材にしたコンテンツが人気を集めていることも挙げられるだろう。当該クリエーター達のエンターテイナーとしての才能や素質も十分に影響していると思われるが、動画を通してポーカーの面白さが伝わることで、新規参加者が増えていると考えられる。特にポーカーは、トランプゲームにしてはルールが複雑なので、文字よりも動画の解説の方が分かりやすいという点も相性が良いのだろう。

 また、ゲームセンターやポータブルゲーム機、アプリケーションそしてインターネットなどで、ポーカーゲームを題材にしたタイトルも増えてきており、手軽に遊べるようになったことも挙げられる。

 カジノ法案が闊達に議論されている割に顕著な進展が見られない一方で、ポーカー人気が先行して進んでいるのは皮肉にも感じる。しかし、今後のIR関連事業の流れを踏まえると、今後のポーカー人気は今まで以上に伸びていくのではないだろうか。

【提供】Casumba Media Ltd

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