副業でハイキャリア転職のWeb記事作成 東北の中小企業で求められている人材とは
林光人さん(33歳)本業=大手人材会社の東北創生担当社員/副業=ハイキャリア転職のWeb記事作成
林光人さんは大手人材サービス会社の会社員。IT系人材を扱う社内ベンチャーを経て、2017年から岩手に移住(出向)。地方創生を担うグループ企業で釜石市や岩手県内の事業者と全国のビジネスパーソンを兼業・副業でつなぐ業務を担当しているが、林さん自身も21年から副業を始めたそうだ。
「転職やキャリアづくりに関するインタビュアーです。特にハイキャリアの方たちを扱っているエージェントを取材して、どのような人材がハイキャリア市場ではニーズがあるかポイントを絞り、広告代理店から仕事を受注してウェブ媒体の記事に仕上げています。一般的なライターの方だと人材業界のこと、ハイキャリアのポイントをカバーしたインタビューが難しいみたいで、私に話が来たんです」
副業を考えるときにハイキャリア市場は気になる。
「転職後に活躍できる人、できない人の一番の差は『期待値のコントロール』です。先方からの期待値を過度に上げると働きにくくなります。すぐに結果を出そうと意気込まず、マウントを取らずに、何カ月かかってもいいから、じっくり転職先の方たちの話を十分に聞く期間をとること。自分が発言してもよい雰囲気、感情的な合意形成ができるまで十分に時間をかけることがポイントです。自分が何を期待されているのか、逆に何をしてはいけないのか、キーパーソンは誰か、転職先の企業の論理、空気を見抜き、自分のポジショニングを整理するんです。これを意図的にやることです」
総合職で副業を目指す人にも言えるポイントだ。副業収入を聞いた。
「記事1本いくらという感じで、これまでの収入合計はパソコンが数台買える程度です。副業をしたことで、コンセプト設計、ストーリー構築、使用するワード、コピー、写真やビジュアル選定などの業務を経験できました。これらは本業での地域企業のプロモーション業務、企業向け研修(若手人材の採用、活用、離職防止)を行う際にかなり役立っています」