上場会社3213社「平均給与ランキング」を大公開! 1000万円超は過去最多の57社
家計のやりくりがますます大変になってきた。電気代は毎月のように高くなり、食品の値上げラッシュはとどまるところを知らない。そんななか、2021年度の上場会社の平均給与調査がまとまった。国税庁の調査によると、サラリーマン(正規)の平均給与は495万円あまり。上場会社は──。
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60代の主婦はこう嘆く。
「近所のスーパーでいつもと同じように買い物をすると、支払金額は半年前より2割近く多い印象です。最近は値段の安いPB(プライベートブランド)を手に取るようにしています」
旦那さんは都内の中小企業勤務(非上場企業)だが、月給はまったく上がっていないという。
東京商工リサーチは上場3213社を対象に、2021年度(21年4月期~22年3月期)の平均年間給与調査を実施した。
平均給与は605万5000円で、前年度より10万4000円伸び、3年ぶりに増加に転じた。18年度と並び、過去10年で最高額を記録している。民間給与実態統計調査(国税庁)による平均給与より、上場企業は1.2倍の水準だ。
「円安などを背景として、輸出企業を中心に上場企業の業績は回復傾向を見せています。賞与が増えた大手企業は多いようです。またコロナ禍で減少していた残業が復活している印象を受けます。その影響も大きいでしょう」(東京商工リサーチ情報本部の坂田芳博氏)