福島原発事故裁判「手術しないと23歳までしか生きられない」と言われ…原告の20代女性が悲痛な訴え

公開日: 更新日:

 今年1月、2011年の福島第1原発事故の影響で甲状腺がんが発症したとして、県内に住んでいた男女6人(当時6~16歳)が東京電力に計6億1600万円の損害賠償を求めた。この「311子ども甲状腺がん裁判」の第1回口頭弁論は5月26日、東京地方裁判所で行われている。

 ◇  ◇  ◇

 原発事故をめぐる裁判は全国各地で起こっている。7月13日には東京地裁が、東京電力の旧経営陣4人に事故後に支払ってきた費用など13兆円を会社の損害と認め、元会長ら個人が会社に賠償するよう命じた。

 一方、6月17日に、原発事故で全国各地に避難した人らが国と東京電力に損害賠償を求めた4件の集団訴訟では、東京電力への賠償責任は確定しているものの、国の責任は認められなかった。そして今年裁判が始まったのが「311子ども甲状腺がん裁判」である。裁判では弁護士らが陳述し、原告の20代女性が法廷に立った。

 女性は、高校生の時にがんが見つかり、手術後に近県の大学に進学したものの、再発と転移によって中退。現在も治療中だという。法廷では、〈医師は甲状腺がんとは言わず、遠回しに「手術が必要」と説明しました。その時、「手術しないと23歳までしか生きられない」と言われたことがショックで、今でも忘れられません〉などと話している。

 1986年4月に原発事故が起こったチェルノブイリ周辺では、事故から20年後に4000人以上の甲状腺がんが発症したとされる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    値上げラッシュなのに…10月1日からの「加熱式たばこ」増税にメーカー各社が異例の対応

    値上げラッシュなのに…10月1日からの「加熱式たばこ」増税にメーカー各社が異例の対応

  2. 2
    オリ山本由伸は2年連続「投手5冠」確実も…来季はダルビッシュと同じ“悩み”抱える懸念

    オリ山本由伸は2年連続「投手5冠」確実も…来季はダルビッシュと同じ“悩み”抱える懸念

  3. 3
    JOC竹田前会長“ガサ入れ”情報! 旧皇族自宅の高級マンション前に報道陣殺到し住民困惑

    JOC竹田前会長“ガサ入れ”情報! 旧皇族自宅の高級マンション前に報道陣殺到し住民困惑

  4. 4
    パ優勝へ王手のソフトバンクは「7.5億円 松田・千賀資金」争奪戦が選手のモチベーション

    パ優勝へ王手のソフトバンクは「7.5億円 松田・千賀資金」争奪戦が選手のモチベーション

  5. 5
    広島は5位終戦…いずれやって来る新井時代へ、野村、緒方、金本ら監督経験者待望論

    広島は5位終戦…いずれやって来る新井時代へ、野村、緒方、金本ら監督経験者待望論

  1. 6
    借金球団のCS進出に物申す! フルマラソンの後の短距離走に意義はあるのか

    借金球団のCS進出に物申す! フルマラソンの後の短距離走に意義はあるのか

  2. 7
    米アップル最重要幹部の“不適切ジョーク”が急拡散し辞任へ…同社も認め全米に衝撃!

    米アップル最重要幹部の“不適切ジョーク”が急拡散し辞任へ…同社も認め全米に衝撃!

  3. 8
    石田純一“親心”がアダで仕事激減…息子いしだ壱成と「父子共倒れ」の危機

    石田純一“親心”がアダで仕事激減…息子いしだ壱成と「父子共倒れ」の危機

  4. 9
    フジ「ポップUP!」わずか半年で打ち切り…後釜番組「ぽかぽか」に漂う“万策尽きた”感

    フジ「ポップUP!」わずか半年で打ち切り…後釜番組「ぽかぽか」に漂う“万策尽きた”感

  5. 10
    かたくなな日銀・黒田総裁にイラ立つ岸田官邸…為替単独介入決断の背景

    かたくなな日銀・黒田総裁にイラ立つ岸田官邸…為替単独介入決断の背景