膝の痛みを取る(2)寝転がってテレビ見ながら足を上げ下げ
筋トレは、正しいフォームで行わなければ狙った筋肉を鍛えられない。慢性的に膝が痛い、そんな悩みを抱えている人も多いのではないだろうか。そこでスポーツジム「PLAYGROUND」銀座店のエグゼクティブトレーナー、KENICHIさんに、膝の痛みを軽減するためのストレッチを教えてもらった。2回目は「Outer thigh training」だ。「Outer」は外側、「thigh」は太ももなので、太ももの外側のトレーニングとなる。お尻、太ももの外側と内側をしっかりと動かすことができるメニューだ。
「膝の痛みは、膝の炎症が原因となっている場合が多い。ではなぜ炎症が起きるのかというと、お尻と太ももの側面が張ってしまっていることも原因のひとつ。太ももの側面が張っているせいで、そこをかばうような歩き方をするようになり、結果、膝に負担がかかって炎症が起きてしまうんです。日常生活できちんと使えてないとどうしても張ってきてしまうので、意識して動かしましょう」(KENICHIさん=以下同)
Outer thigh trainingの正しいやり方はこうだ。
(1)床に横向きに寝転ぶ(写真A)。イメージとしては、テレビを寝転がって見る感じ。下になった腕は写真のように頭を支えてもいいし、伸ばしてその上に頭を置くのでもいい。
(2)重なった両脚の上の方の脚を、できるだけ速く高く上げる(写真B)。上げきったら、ゆっくりと時間をかけて降ろす。上げた脚のかかとは、上を向くようにする。上半身は動かさず、姿勢は真っ直ぐに。
(3)上げ下げを20回行ったら、体の向きをチェンジして、また繰り返し。呼吸を忘れずに。
「テレビを見ながら気軽に行うのもいいですよ。もちろん、ジムなどで筋トレ前に行うのもオススメ。体と頭のニューロン(神経細胞)が繋がって、体が動いているという信号が送られるので、怪我の防止にもつながります」
間違いやすいポイントはこうだ。
【上半身がグラグラしている】
「上半身が丸まったり、脚を上げる際にグラグラと揺れないように注意しましょう」
【頭や首が浮いている】
「ストレッチ中に首が浮いてしまうと、首を傷める原因になりかねません。伸ばした腕の上に頭を置いた場合は、頭や首は腕から浮かないようにしてください」