山本一力
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山本一力作家

1948年、高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、広告制作会社勤務等を経て97年「蒼龍」でオール読物新人賞を受賞。2002年「あかね空」で直木賞を受賞。「損料屋喜八郎始末控え」や「ジョン・マン」などシリーズ作品の他「欅しぐれ」「紅けむり」「千両かんばん」など著書多数。

【エビデンス】米国人には通じない「会議のエビデンスを送れ」

公開日: 更新日:

エビデンス evidence=証拠、根拠、裏づけ

「エビデンス」を初めて耳にしたのは、米映画「ザ・ファーム/法律事務所」でだった。

 トム・クルーズ演ずる新人弁護士に、指導役のジーン・ハックマンが、劇中で「evidence」を連発した。

 顧客に「時間請求できる根拠」の意味がひとつ。

「検察主張を無罪にひっくり返せる証拠」の意味でも多用していた。

 公開(1993年)当時から「英語で言えば○○」のやからは多数いた。

 しかしあの時代、日常会話と「evidence」とは縁がなかった。

 ところが。

「エビデンスは医学や科学をテーマにした記事で『根拠』『裏づけ』の意で使われますが」

「コロナ禍とあいまって会見でも、『その薬の使用法にはエビデンスがない』などといわれたり」(いずれも編集部)

 指摘通り、コロナ災禍を機に、一気に広まった。

 そして例によって、珍妙なる語句用例が、日常会話にも及んでいる。

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