元看護師がなぜラジオ? ママの再チャレンジを助ける番組づくりへの思い
竹岡望さん(36歳)本業=主婦(元看護師)/副業=ラジオ番組プロデューサー、PR会社取締役
竹岡望さんは子育てママを応援する「ママ夢ラジオ」を運営している。
「北海道北見市出身。母は介護職で、医療・介護現場を知っていたこともあり、私を看護師にするよう育ててくれました。看護大学へ進学し、東京の血液内科で勤務。人助けをしたい気持ちと、忙しすぎる現場という相反する環境に気持ちが疲れて、5年で看護師を退職することになりました。看護師のキャリアを止めることは、私にとって自信を大きく失う出来事でした」
竹岡さんは看護師時代の26歳で結婚。退職後は横浜に引っ越して専業主婦となって子育てを開始。「子育て支援センター」などに顔を出し、地域のママコミュニティーに入ろうとしたがうまくいかず、家に籠もるようになってしまった。
「子育ての悩みを、インターネットで『赤ちゃん寝ない、乳児の病気、産後のメンタル、ママ友』などと検索すると、ネガティブな内容も多くて負のループにはまっていきました。夫は仕事が忙しくて、ワンオペ(一人での)育児だったので、なんとか状況を変えたい気持ちがありました。産後5カ月を過ぎた頃、近所に子育て仲間をつくれたことをきっかけに、ママ向けのイベント情報が入ってくるようになりました」
その頃、知人のSNSで<渋谷のラジオ局(渋谷クロスFM)に出演してお金の失敗について語りませんか>という投稿が目に留まった。
「子どもが生まれてから初めて、夜の都内への外出だったこと、人生初のラジオ出演ということもあり、新鮮で楽しくて、有意義な時間になりました。こんな時間と空間を、すべての子育てママに定期的に開放したいと思ったんです。ちなみに私のお金の失敗談は看護師時代、夜勤明けに頭がぼーっとしてしまい、高い買い物をしてしまうことです(笑)」