安倍元首相の追悼演説あっさり先送り 昭恵夫人の“甘利推し”報道に「政治の私物化」と怒りの声
8月3日に召集される臨時国会で予定していた故安倍晋三元首相の追悼演説。自民党が秋の臨時国会に先送りする方向で調整に入ったことをめぐり、ネット上で怒りと疑問の声が広がっている。
衆院議院運営委員会は28日の理事会で、臨時国会の日程をめぐり協議。与党は、会期を同5日までの3日間とした上で最終日に追悼演説を実施すると提案したものの、野党側が了承せず、仕切り直しが適当と判断したという。
いつもなら野党の反対を強引に押し切る自民党が、あっさりと先送りを決めたのはワケがある。追悼演説の人選で甘利明前幹事長の名前が取り沙汰されたからだ。
甘利氏といえば、20日に配信した自身のメールマガジンで、安倍派(清和会)を指して《誰一人、力もカリスマ性もない》と発信。安倍派の反感を買うことになった。
「派閥議員らは『じゃあ、甘利さんにはカリスマ性があるの? 小選挙区でも勝てないのに……』とカンカン。こうした声を受け、党内でも『追悼演説のことを慌てて決める必要はない』となったようです」(国会議員秘書)