【鶏手羽の冬瓜煮込みと煮こごりの夏野菜ゼリー寄せ】煮汁が涼しげな一品に
夏になると、我が家の家庭菜園の小さな畑でもいろいろな野菜が採れる。
採れるのはうれしいのだが、トマトなどは一気に30個も40個も採れるし、オクラなどはうっかり採りそびれると繊維が硬くなり食べられたものでなくなってしまうので、タイミングを逃さず採るのが大事だ。採ったからにはどんどん消費しなくてはならない。毎回、サラダも飽きるので、これまでいくつもの野菜メニューを試してきたが、我が家に定着しているのがこの夏野菜のゼリー寄せだ。
簡単にできて飽きずに食べられるし、食欲がないときでもつるんとして食べやすい。ゼリーはゼラチンを使っても構わないけれど、ゼラチン質の多い鶏手羽の煮こごりを使うと、うまみがのって味がまったり濃厚になる。
鶏手羽を煮込むとその副産物として煮こごりが必ずできるので、我が家では鶏手羽の煮込みと、野菜のゼリー寄せはセットメニュー。煮汁の中に夏野菜を刻んで、冷蔵庫で冷やし固めるだけなので簡単だし、1回の調理で全然違う2つの料理に展開できるのもうれしい。
鶏手羽は季節によって大根や冬瓜などと一緒に煮込む。ゼリー寄せにする野菜も、冬はカボチャを入れたり、春はアスパラを入れたり旬のもので。煮こごりの方に味がしっかりついているので、お酒のあてにもバッチリ。
(鶴岡思帆)
【材料】
・手羽元や手羽先…600グラム
・水…700ミリリットル
・コンソメキューブ…3個
・タイムの枝などのドライハ ーブ…3~4本(あれば)
・冬瓜…4分の1(皮をむい てワタをとり一口大に)
・トマト…1個
・オクラ…7~8本(サッと 茹でる)
・ヤングコーンの水煮…5本 くらい
・パプリカ…半分
・レモン汁…少々
【作り方】
(1)鍋に手羽元や手羽先、冬瓜、水を入れ(写真①)、強火で沸騰させたらアクをとり、中火にする。
(2)コンソメとハーブを入れて、コトコト30分くらい煮る。水が少なくなったら都度足す。1時間半以上煮込むと煮こごりが軟らかくなり過ぎるので煮過ぎに注意。
(3)煮汁と中身に分け、煮汁をキッチンペーパーなどでこして自然に冷ます。こすと脂がある程度なくなり、冷やしたときに脂が白く固まらない。
(4)トマト、オクラ、ヤングコーン、パプリカを1センチくらいに刻む。トマトは湯むきした方が口触りがよい。
(5)③の中に刻んだ野菜を入れ、冷蔵庫で冷やし固めれば完成(写真②)。さっぱり食べたいときは、レモン汁を搾ると爽やかさがプラスされる。