西剛志
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西剛志脳科学者

脳科学者(工学博士)、分子生物学者。T&Rセルフイメージデザイン代表。LCA教育研究所顧問。東京工業大学大学院生命情報専攻修了。2002年に博士号を取得後、知的財産研究所に入所。2003年に特許庁に入庁。大学院非常勤講師を兼任しながら、遺伝子や脳内物質など最先端の仕事を手掛ける。著作に「なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?」(アスコム)などがある。

さっき食べたはずが低血糖状態に「食事後に眠たくなる人」は危険信号

公開日: 更新日:

 脳は、体全体の20~25%ものカロリー(エネルギー)を消費する。そのエネルギー源として最も利用されるのが、炭水化物の中の「糖質(ブドウ糖)」だ。

「脳を良い状態にするためには糖質が欠かせません。糖質を摂取しないとガソリンが空になった自動車同様、動き出してくれません。ですが、人間の場合、たくさん糖質を摂取すればいいというわけではないのです」

 西さんは「血糖値スパイクという現象を避けなければいけない」と続ける。

「糖質を取り過ぎてしまうと、血糖値が急上昇してしまうため、脳から『下げなさい』という指令が送られます。これが膵臓から分泌されるインスリンです」

 インスリンは糖の代謝をコントロールし、血糖値を下げる働きを持つ。「血糖値が急上昇するということは、結果的に大量のインスリンが分泌されます。すると、急激に上がった血糖値が急激に下がる……、つまり、たくさんカロリーを摂取したはずなのに低血糖に戻ってしまう状態になります。血糖値の数値が山を駆け上がるように急上昇し、インスリンが分泌され一気に谷底へ向かう。これが“血糖値スパイク”です」

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