“働かないおじさん”は知らない…就活生を悩ませる「GD」って何?
会社内で「働かないおじさん」のいる割合、は約5割──。
こんな衝撃的なニュースを覚えている人も少なくないだろう。経営・組織コンサルティングなどを手掛ける「株式会社識学」(東京)が4月下旬、全国の従業員数300人以上の企業に勤める20歳~39歳の男女を対象にアンケート調査したところ、実に49.2%の企業で「働かないおじさん」がいると回答した──という内容だった。
〈たばこ休憩ばかり〉〈リモートワークで自宅業務と言いながら連絡も取れず、本当に仕事をしているのか分からない〉〈周りの社員の士気が下がる〉……などなど、かつての“バブル入社組”のリアルな日常が見えるようで、ワイドショーなどでも取り上げられ、話題となった。
■企業側がGDを行う理由
そんな状況に焦った企業は、採用戦略の見直しを迫られたのだろう。今の就職活動は、「働かないおじさん」世代と大きく異なっている。「TOEIC700点以上」「簿記」「宅建」……。学歴だけでなく、資格も採用の重要な要素。ちょうど今は事実上の1次面接と言われるインターンシップを勝ち取るためのし烈な戦いの真っ最中だという。とりわけ、学生が頭を悩ませているのがグループディスカッション(GD)。「働かないおじさん」は全く聞いたことがない言葉ではないか。