元売りへの補助金が当初予算の20倍に…「だったらガソリン税を下げろ!」が有権者の願い
ガソリン価格の高騰が止まらない。6月27日時点のレギュラーガソリン全国平均小売価格は、1リットルあたり174円90銭。先週より1円高く、実に4週連続の値上げだ。
政府は石油元売り会社に補助金を支給。岸田首相は「1リットルあたり210円であるところ、170円程度の水準に抑えている」とアピールするが、170円台でも約14年ぶりの高値水準。記録的な高騰の長期化で「価格抑制」の実感は乏しい。
財政負担も青天井だ。今年1月27日の補助金の開始当初は1リットルあたり5円を支給。昨年度補正予算に原資として800億円を盛り込んだが、3月10日から25円に引き上げ。昨年度予備費から3600億円超を充てることになった。
さらに、4月28日からは発動基準を「172円以上」から「168円以上」に下げ、補助額も35円(超過分も2分の1補助)に増やした。期間も4月末から9月末までに延長し、予算額は6~9月までで1兆1655億円に上り、財源は赤字国債。総額1兆6000億円を超え、当初予算の20倍に膨張している。