岸田首相vs安倍元首相が“灼熱遊説バトル”の醜悪…国民生活そっちのけで主導権争い

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「岸田で圧勝」ムードを醸成する必要が

 ほとんど貧乏神扱いだが、岸田首相としても、おとなしくしていられない事情がある。

「これまで党内に気を使って安全運転で来ましたが、この参院選に勝てば、本格政権として、やっと総理がやりたいことができるようになる。安倍元総理が清和会(安倍派)の候補者を中心に精力的に全国を応援に回っていることもかなり意識しているはずです。下手したら、『やっぱり安倍さんは選挙に強い』と、勝利の功労者のように扱われかねない。安倍さん以上に全国を回り、岸田総理の顔で圧勝したというムードにする必要があるのです」(自民党関係者)

 岸田首相が外遊で留守にしている間も、安倍氏は6月27日に石川県、28日に大阪府、29日に大分県、30日は愛媛県と選挙応援に飛び回った。演説では候補者の紹介もほどほどに、防衛費増やアベノミクスなど自身の政策をアピールするのに多くの時間を割いている。まるで路線対立する岸田首相に対する当てつけのようにも見える。

 安倍氏は1日も三重県で遊説。病気で2度も政権をブン投げた人物とは思えないほど元気いっぱいなのだ。

「安倍氏は参院選後の政局を見据えて動いている。清和会で何人を当選させられるか、それで宏池会(岸田派)をどのくらい上回るか。最大派閥の数の力を見せつけて岸田総理を牽制し、選挙後も求心力を保とうと必死なのでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)

 参院選を舞台に、首相と元首相が国民生活そっちのけで主導権争いを繰り広げているわけだ。国民も野党も完全にナメられている。

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