新規感染者ジワリ増加で3度目「コロナの夏」到来か…オミクロン株派生型を国内各地で確認
三度「コロナの夏」となるのか。新型コロナウイルスの新規感染者数が、ジワジワと増え続けている。
28日発表された東京の新たな感染者数は2514人。1週間前の火曜日より551人増え、11日連続で前週の同じ曜日を上回った。
■沖縄は東京換算1万6700人
28日は島根の新規感染者数が305人と過去最多を更新。沖縄は1744人で今月最多を更新し、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は全国最多で、2位以下を大きく引き離している。
28日の新規感染者数を東京の人口に換算すれば、実に約1万6700人に相当するのだ。
気がかりなのは、米国を中心に感染が広がっている「BA.2.12.1」や「BA.5」といったオミクロン株派生型ウイルスが国内各地で確認され始めたことだ。ともに従来のオミクロン株よりも感染力は強いとされる。
「感染力の強い派生型の出現に加え、そもそも新型コロナウイルスには『季節性』がある。夏は流行シーズンのひとつです。一昨年は8月10日ごろ、昨年は8月20日ごろに感染のピークを迎えています。すでにフランスなどでは感染が再拡大していますが、今年も日本は7月から8月にかけ、新規感染者数が間違いなく増えていくでしょう」(医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)