新興勢力「参政党」が参院選台風の目に? ネット戦略で支持拡大、比例1議席獲得の可能性
「国民の眠りを覚ます」──。こんなキャッチフレーズを枕ことばに、急速に支持を広げている政治団体「参政党」。北海道から沖縄まで計45選挙区すべてに候補者を立て、全国比例には5人擁立している。大手メディアの情勢調査によると、比例で1議席を獲得しそうだという。一体、どんな政党なのか。
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参政党はユーチューブなどネットを通じて支持を広げてきた“新興勢力”で、公式ユーチューブチャンネルの登録者数は16.9万人。設立メンバーの1人で、今回、全国比例で出馬した神谷宗幣事務局長を中心に、「教育」「食と健康」「国防」の3つの重点政策を訴えている。党員やサポーターは6万5000人に上るという。
街頭演説などで目立つのは、反ワクチンや反グローバリズムなどの主張だ。神谷氏は自身の公式サイトで、〈参政党は【陰謀論政党】とレッテル貼りしている方がいます〉と指摘。党に向けられる疑惑の目に対し、〈ワクチン強制・子供のワクチン接種に反対〉〈緊急事態条項、授権法はつくらない〉〈積極財政と減税を推進〉など、「5つの約束」を掲げた。ネットで「カルト」などと批判されていることを気にしているようだ。