認知症の英90歳女性宅で見つかった「聖母子像」が…4200万円落札で家族は大喜び!
英ロンドンの高齢女性の自宅からルネサンス期の貴重な絵画が発見され、競売にかけたところ25万5000ポンド(約4200万円)で落札された。女性は認知症を患っていて医療費に苦労していたこともあり、家族は「これで十分な治療ができる」と大喜びだ。
英オークションハウス「ドーソンズ」は先日、90歳になる女性(名前は非公開)の家族から、女性の自宅にある物を鑑定してほしいという依頼を受けた。女性は認知症で高齢者施設に入っており、売れるものを売って医療費などの足しにしたいという。
ドーソンズの鑑定主任シボーン・ティレルさんが鑑定に訪れたところ、家の中には価値のある物はなさそうだった。しかし最後に女性が使っていた寝室に入り、ベッド近くの壁にかけられていた油絵に目を見張った。
赤子のイエス・キリストを抱く聖母マリアと天使が描かれている「聖母子像」で、16世紀のイタリア・ルネサンス期の作品に間違いなかった。
シボーンさんはこう語った。
「私は絵画の専門家ではありませんが、鑑定士としての25年の経験から、この作品が16世紀の価値ある作品であることはすぐに分かりました」