関東甲信が史上最も早く梅雨明け 「40度超え」の危険熱波はあと3カ月続くという衝撃の予測
殺人的な酷暑だ。関東地方は26日、太平洋高気圧の影響で快晴となり、気温が35度を超える地点が多かった。東京都心は36.2度、栃木県佐野市は36.8度。25日も群馬県伊勢崎市は6月としては全国観測史上初となる40度を超える暑さだった。
気象庁は27日、九州南部、東海、関東甲信で梅雨明けしたとみられると発表した。関東甲信は統計がある1951年以降、最も早く、6月の梅雨明けは2例目。東海と九州南部は過去2番目の早さだ。
なぜこんなに早く「夏本番」が到来するのか。気象予報士の森田正光氏がこう言う。
「ラニーニャ現象でフィリピン周辺の水温が上昇し、日本列島にかかる“太平洋高気圧”の張り出しが強くなっています。さらに、インド洋の海水温が上昇する『負のダイポールモード現象』が発生し、“チベット高気圧”の張り出しも平年より強い状態です。2つの高気圧が重なる形で日本列島を覆っているため晴天となり、猛暑になっているのです。梅雨明けが早まるのも、この“ダブル高気圧”の影響が原因とみられます」