米プロバスケの審判が試合中に心臓発作! 命を救った選手の“本業”は…
米プロバスケットのマイナーリーグTBLの試合で起きた劇的な人命救助が話題になっている。
米ニューヨーク州ジェームズタウンで6月11日に行われた地元「ジャッカルズ」と、オハイオ州トレドの「グラスシティー」の試合でのこと。審判を務めていたジョン・スクッリさん(61)が突然コートで崩れ落ちた。心臓発作に見舞われたのだ。
プレーを中断して走り寄ったのがグラスシティーのマイルス・コープランド選手(25=写真)だった。マイルスさんの普段の仕事はトレド消防・救急局の消防士。意識不明で脈も取れず、呼吸停止状態だったジョンさんに、すぐさまCPR(心肺蘇生法)を始めた。
約10分ほどでジョンさんは意識が戻り、呼吸と脈も回復。駆けつけた救急医療隊員によって、すぐに近くの病院に搬送され、命を取り留めた。
その時の様子をTBLのデビッド・マグリー会長はこう語った。
「ジョンさんは意識を失い、顔色が変わり、呼吸が止まってしまった。すると1人の男性がすっ飛んできて、ジョンさんの胸を押し始めたんです。〈この男性は誰だ? どこから来たんだ?〉と不思議に思いましたが、彼がユニフォームを着ていることに気づき、プレー中の選手だって分かりました。マイルスさんは『心配しないで、私は消防士です』と言ったんです」