参院選東京選挙区はカオス! 自民・生稲晃子氏は訴訟沙汰、小池知事の“子分”は風すら吹かず
夏の参院選は早くも自民党の“楽勝”ムードが漂っているが、雲行きが怪しくなっているのが、東京選挙区(改選数6)だ。早くもタレント候補にスキャンダルが飛び出した。
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■生稲氏は「900万円訴訟」で批判続出
問題が噴出したのは、おニャン子クラブ元メンバーの生稲晃子氏。生稲氏が出演していた通販番組の制作会社から、生稲氏の出馬により映像を利用できなくなったとして、約900万円の損害賠償を請求された。さっそくSNSでは〈出馬前に解決しておく話〉〈お粗末だ〉〈こんな考えなしに行動するような人でも出馬するんやね〉と批判が続出。選挙戦でマイナスになる恐れが出てきている。
「自民党の情勢調査によると、東京の選挙情勢は、自民のもう一人の候補・朝日健太郎氏と立憲民主党の蓮舫氏がリードし、そこに、公明と共産の候補が続いています。生稲さんは5番目でしたが、今回の一件で当選は分からなくなってきた。ただでさえ、演説は迫力不足ですからね。どの現場でも、“台本”を暗唱しているかのように同じ話をしていて、足を止める人も少ない。今後、厳しい展開になる可能性があります」(永田町関係者)
東京は他にも、れいわ新選組代表の山本太郎氏や作家の乙武洋匡氏と、知名度が高い候補が出馬を決めている。生稲氏には自民党の最大派閥・安倍派がバックについているが、盤石とは言えなそうだ。
小池都知事は神通力にも陰り
一方、ニュースにすらならず埋没しているのが小池百合子都知事の“子分”である「ファーストの会」の荒木千陽都議だ。自民党や民間通信社の情勢調査では“圏外”に位置づけられ、選対関係者からは「このままじゃマズい……」という声が漏れている。
「荒木さんの頼みの綱は小池知事の応援です。8日の都議会で野党議員から『ご自身と関係のある候補者の選挙応援に入ることはありませんよね』と追及されると『志を同じくする方と力を合わせてまいる』と、応援入りを“宣言”。公示後にギアを上げてくるでしょう」(都政関係者)
ただ、小池知事の神通力は完全に陰っている。とくに最近、評判を下げまくっている。
「新築住宅に太陽光パネルの設置を義務づける条例改正案に、各党から批判が上がっています。また、明治神宮外苑の再開発に伴う樹木伐採計画には、8万人分もの反対署名が寄せられた。小池さんへの批判が強まっているのです」(同)
失言や失策で一瞬にして情勢が変わるのが東京選挙区だ。スキャンダルが続出すれば、よりカオスな状況になるに違いない。