玉ねぎが2倍、刺身はさらに高級品に…家計を直撃「値上がり食料品」がこんなに!

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 最悪の物価上昇が現実になっている。今月発表された4月の消費者物価指数(総務省)は約7年ぶりに2%を超えた。消費税の影響を除けば何と13年7カ月ぶりだ。庶民生活は、「賃金が上がらず、物価だけが上昇」していく悪い物価上昇に見舞われている。

 ◇  ◇  ◇

 生活防衛にも限界がある。ここまで食料の値段が上がってはもはやお手上げだが、嘆いてばかりはいられない。まずは、値上がり状況をしっかり把握しておくべきだ。

 4月の消費者物価指数は2.5%上昇だった。生鮮食品を除くと、2.1%アップなので、食料価格が全体を押し上げているのが分かる。

「生鮮品は価格変動が激しいこともあり、日銀は生鮮品を除いた指数(コアCPI)を重視しています。黒田総裁もコアCPIの2%上昇を目標に掲げています。ただ、庶民の生活に直結するのは野菜や魚、肉などの生鮮品です。現状は、ここの値上がりが激しいだけに生活は一段と苦しくなっています」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 食料品を中心に、消費者物価指数をじっくりと見てみた。

たまねぎは2倍、キャベツは1.5倍

 生鮮野菜と生鮮果物はともに前年4月に比べ12.2%アップ。生鮮魚介は12.1%上昇している。さらに細かい品目別で見ていくと、ガク然とするほどの値上がり品が目立つ。近ごろ急騰中のたまねぎは98.2%アップで、昨年のほぼ倍だ。

「近所のスーパーではたまねぎが税込みで2個400円以上します。3月ごろは1個100円しなかったのに……。だからいまは、たまねぎを使わない料理を必死に作っています」(50代主婦)

 急騰野菜はそれだけじゃない。上昇率はキャベツ49.0%、はくさい45.6%と約1.5倍。レタスは38.3%、れんこんは30.5%、だいこんは29.3%とそれぞれ値上がりしている。

庶民的な魚も1割以上の上昇

 野菜ほどではないにしろ、魚介類も2ケタ上昇があふれていた。かき(貝)は21.2%、たこは19.3%、まぐろは17.2%。あじ(10.3%)、かつお(10.2%)、さんま(10.4%)、塩さけ(12.0%)など庶民的な魚も1割以上の上昇だ。

 刺し身が食卓に置かれ、その隣にはアボカド(24.5%上昇)入りの生野菜サラダが並ぶ。デザートはりんご(35.9%上昇)とオレンジ(21.8%上昇)。そんな夕食は、もはや高級なイメージだ。

 昼食にスーパーで総菜を買うと、これまた値上がりを実感する。調理パン(ミックスサンドイッチなど)は5.5%高くなり、調理パスタ(冷凍食品)は4.5%アップ。コロッケ(3.8%上昇)やからあげ(4.8%上昇)も高くなっている。ハンバーグ(チルド品)は10.9%、調理カレー(レトルト)は16.5%の値上がりだ。

値下がり品目で料理する

 一方で、値下がりしている食品もある。これらをうまく活用すれば、比較的、安く料理できるかも?

「たまねぎ無しカレーはどうでしょうか。ちょっと物足りないかもしれませんが家計のためです。じゃがいも、にんじんは案外、安く手に入るんです」(前出の主婦)

 じゃがいもは昨年4月に比べ1.6%値下がりしている。にんじんはマイナス13.6%だ。肉は鶏肉(マイナス1.0%)がいい。カレールーはマイナス0.9%なので使いやすい。隠し味はヨーグルト(マイナス1.0%)とチョコレート(マイナス0.2%)。お米(米類)は5.6%も安くなっている。

 なす(マイナス3.1%)ときゅうり(マイナス0.6%)の浅漬けをそえると彩りも豊かになりそうだ。値上げラッシュを賢く乗り切りたい。

■朝食価格指数は5.2%上昇

 朝食にかかるお金も増加傾向だ。第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏が試算する「朝食価格指数」は興味深い。

 小麦やコーヒー、砂糖などの国際商品市況は上昇を続ける。その影響を朝食がモロに受けているというのだ。

「4月は、前年に比べ5.2%上昇でした。今年は1月2.4%、2月3.8%、3月4.6%と上昇幅が大きくなっています。4月の消費者物価指数は2.1%上昇(生鮮食品除く=コアCPI)でしたが、朝食価格指数はそれを上回ります。今後、数カ月は一段とアップし、6%あたりまで上昇する可能性があるでしょう」(熊野氏)

 朝食価格指数は、パンや加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)、牛乳、コーヒー・ココア、卵、シリアル、ジャム、砂糖、バター、マーガリンの10品目で構成される。4月は牛乳(マイナス0.3%)とバター(マイナス0.7%)以外の8品目が上昇した。4月は、小麦の政府売り渡し価格が半年前に比べ17.3%の引き上げが反映されているという。

 熊野氏によると、朝食の家計負担は1世帯当たり5000円(年間)にのぼる。

「このまま朝食価格指数が上昇していくと、若い世代を中心に、朝食は食べないという人が出てくるかもしれません」(熊野氏)

 1日2食が当たり前になるのか。

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