(31)「誓約書」と「賠償金」を“後出し” ベトナムでの面接時には見せなかった
仙台市内の日本語学校がベトナム人留学生に求めていた誓約書への署名問題。誓約書で、ビザ変更に対する高額な「賠償金」を定める行為自体、日本語学校として許されない「人権侵害行為」だと、古川禎久法務大臣も国会で断言した。その誓約書への署名を、留学生が学費を支払った後で求めていたとすれば、さらにタチが悪い。
元留学生のディエプさんに誓約書が届いたのは「2020年10月7日」だった。半年以上前に入学金や学費など123万円を支払い、新型コロナの影響で入国待機していた最中のことである。
「もちろん、サインはしなかった。でも、11月に来日して学校に行くと、署名を求められたのです」
入学前の面接などでは、誓約書の話は全くなかったという。事実であれば、学校は誓約書を“後出し”したことになる。
誓約書への署名はいつ求めたのか。私が当初送った質問に、学校理事長はこう回答していた。
<ベトナム人職員に確認したところ、誓約書はベトナムで渡し、内容を確認した上で署名してもらって持参していたとのことです。しかし、持参忘れの人たちに来日後、書いてもらったこともあったかもしれない、とのことでした>