サウジの“おたく富豪”が任天堂の大株主に! 日本の優良企業が外資の手に落ちるリスク
サウジの“おたく富豪”が、日本を代表するゲーム会社の大株主に浮上した。サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド」(PIF)が、任天堂株の5.01%を取得。取得金額は約4100億円に上る。
任天堂は人気ゲームシリーズ「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」などを生み出した誰もが知る有名ゲーム会社。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売も堅調で、2022年3月期決算の売上高は1兆6953億円という日本有数の優良企業でもある。
サウジの実権を握るムハンマド皇太子(36)は、日本のゲームやアニメ好きとして知られ、PIFは今年に入って日本のエンタメ株を次々と取得。足元でネクソンを9.14%、カプコンを6.09%、コーエーテクモHDを5.03%、東映を5%保有している。
サウジのおたく富豪が「日本株買い」に走るとは、ひょっとして岸田首相がGW外遊中に英ロンドンの金融街シティーで呼びかけた「インベスト・イン・キシダ」の効果が表れているのか。
「急激な円安進行と日本の株式市場の低調が重なり、ドルベースでみた日本株の割安感が強まってバーゲンハンティングとなっているのです」(株式評論家・斎藤満氏)