《底辺の希望》《リアルカイジだ》…コロナ給付金4630万円男を“擁護する声”が出る心理
山口県阿武町が新型コロナ対策の臨時給付金4630万円を24歳男性の銀行口座に誤送金していた問題。17日には返金を拒否している男性が「ネットカジノで使った」と話していると報じられ、県内外から「ふざけるな」などと怒りの声が殺到している。
そんな中、ネット上で一部見られるのが《お前は俺たち底辺の希望》《大金をつかんでギャンブルに投資 人生の一発逆転を狙ったリアルカイジだ》《誤送金した町の責任を追及するべく町長選に出ろ》という“男性擁護”の意見だ。
一体どういう心理なのか。明大講師の関修氏(心理学)がこう言う。
「町と男性との間でどのようなやり取りがあったのかは定かではありませんが、少なくとも初動対応をきちんとしてれば、ここまでこじれなかったでしょう。一部の人は、誤送金した町側が全ての責任を男性に押し付けているのではないか、そう捉えているのではないでしょうか。例えば、会見の場で町長は、誤送金を謝罪し、自身や幹部職員以下、減給などの処分を公表する。まずは町の責任を述べた上で提訴を明らかにするべきでした。しかし、そうした展開がほとんど見えず、『とにかく耳をそろえて返せ』の姿勢。メディアでも男性は袋叩き状態です。そのため、一部には男性に対する一方的な弱者いじめのように映っているのかもしれません」
男性もこの際、メディアに露出して全てを洗いざらい説明した方がいいのではないか。