23年ぶりに涙の再会! 渡米した旧ユーゴ難民姉妹が“100ドルの恩人”を探し出す
その結果、ミネアポリスに住む、現在マッサージ師として働いているトレイシー・ペックさん(70)が長年探していた「トレイシーさん」であることが判明した。
同じくテニスのコーチだったトレイシーさんの友人スーザン・アレンさんがCNNのニュースを見て、気がついたという。スーザンさんとトレイシーさんは1999年当時、テニスの全仏オープンの観戦に行き、その帰りにノースウエスト航空に乗っていたのだ。
さらに、その時の仲間の1人が、思い出を記録するスクラップブックに、チケット代のレシートを保存していたため、確かにトレイシーさんらが1999年5月31日のアムステルダム発、ミネアポリス行きのノースウエスト航空に搭乗していたことが確認された。
スーザンさんは「CNNを見た? 絶対にあなたよ」とトレイシーさんに連絡。車を運転中だったトレイシーさんは、何のことか分からず、停車してメッセージのリンクをクリックすると、手書きのメッセージが記された封筒の写真、ユーゴから逃げてきた姉妹の体験談など……23年前の記憶が鮮明に蘇っていた。
その後、トレイシーさんと姉妹はズームを通じて涙の再会を果たした。近く直接対面する準備を進めているという。
トレイシーさんには5人の子供がいるが、「7人に増えました」と笑ったそうだ。