4万円勝負!の最終レースは「トリガミ」の残念な結果に…
宇都宮競輪(下)
3月21日、宇都宮競輪場で開催のGⅡウィナーズカップ4日目は4Rから車券を買い始め、8レースで5的中。残るは最終決勝戦。東京五輪に出場した福井の⑤脇本雄太は、先行日本一のパワーを発揮、3連勝で勝ち上がった。マークするのは21年KEIRINグランプリを制した大阪の①古性優作で、車券は2人から売れていた。
⑤=①表裏厚めに。それからドカーンといった時の広島と山口の令和黄金コンビの③松浦悠士と⑦清水裕友の表裏から気持ちだけ。そして高額配当狙いは即席でコンビを組む②深谷知広と④成田和也から。②&④から3連単総流し。総額4万円。
結果は松浦ー清水を若手の太田竜馬がガンガン引っ張り、清水優勝、2着松浦、3着深谷。3連単1万340円。トリガミの残念な結果に終わった。収支は9打数6安打で6万円超の浮き。前週の帯広の敵を討つことはできた。
宇都宮フルコースの餃子とカクテルで夜は更けた
同行の溜め息大将と競輪場から無料バスでJR宇都宮駅方面へ。レースが終わったら宇都宮フルコースを堪能しよう。
まず餃子。宇都宮はJRと東武線の駅が離れている。中心街が位置するのはやや東武より。途中で下車、大将とグルグル街歩きとなった。アーケードのあるオリオン通りから数分の距離にあるのが餃子ストリート。人気店の前には20代くらいの若者の行列ができていて待ち時間はなんと60~90分も。そこはパスし、近くの店でビールと焼き餃子&水餃子のダブルを。この店のはキャベツを大きめに刻んだゴロゴロした感じだった。腹持ちはよさそうである。
次はカクテル。宇都宮は実はカクテルの街として知られ、バー30店前後が点在している。ところが、この時期、まん防で営業している店は限られ、たどり着いたのが「バー・アンダルシア」。入り口は木製の重い引き戸、木製のカウンターという趣ある店だった。
最初に頼むのはいつもバンブー。だが、マスターは? な感じ。
「じゃ、ジンリッキー」
大将に「何を頼めばいいですか」と聞かれる。
「ビシッとした身なりのマスターならマティーニとかギムレット、ウイスキーが好きならサイドカーとかを。『なるほど』的な大人の反応で……」
「じゃ、サイドカーをお願いします」
「若いバーテンダーや女性バーテンダーなら『ジンベースで好きなものを作って』とか『コンペで作ったカクテル』とか頼むと喜ばれるよ」
しばらくするとマスターが話しかけてきた。
「宇都宮はバーがいっぱいあるから、何か特徴があった方がいいと思っておいしいワインを揃えています。ルーマニアのシャルドネとかあります」
「それは珍しい」
「でも、ちょっとしか残ってなくて」
ガクッ。
「代わりにシラーのいいのがあります」
それで決まり。すると「ハモンセラーノもありますよ」と言って5種類の盛り合わせを出してくれた。パルマ産プロシュート、ハモン・イベリコ、パテの腸詰め、チョリソーサルタ、ガンベット(すね肉)となかなか豪華。
十数年前、マスターはスペイン人女性と付き合っていた。彼女が諸事情で帰国し、当初は連絡を取り合っていたが、それも途絶えた。さまざまな職業も経験し、コロナ前に店を始めることになった店が「アンダルシア」。彼女はスペイン南部、シェリー酒で有名なヘレス地方の出身と言っていたそうで、つまりアンダルシアの女性……。
宇都宮のフルコースで夜は更けた。
(峯田淳/日刊ゲンダイ)
■データ
収支 プラス6万610円(3月21日)