住民をザワつかせる「読書会」の若者たちの存在 深刻な建物の老朽化も

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 コロナ禍になる前、お隣さんには頻繁に若い人が集まっていた。「読書会」みたいな紙がドアに張ってあるときもあったので、新興宗教か自己啓発系かなと思っていた。別に迷惑をかけられたわけではない。ただ、いつも来ている男性の香水がキツいことと、非常階段の踊り場で大声でしゃべっているのが気になるくらいだ。

 他の住民からも聞かれたことがあった。

「お宅の隣に若い人が大勢来ているみたいだけど、あれは何やってるの?」「夜の終電前に、若い子たちがエントランスでずーっとしゃべってるんだけど、あなたの知り合い?」

 マンション内でもなんとなく、うさんくさい部屋という認識があったようだ。「隣人だけど挨拶もないし、よくわからないんです。表札の会社名を検索したら、なにやら若い人のベンチャー企業のようです」と答える。声をかけたが、黙ってうつむかれた、とは言えなかった。

 しかも、その表札は外された。でも、出入りする人間は同じ。粗大ゴミを捨てた疑惑もあるが、特定できなかったし、問題を起こしたわけでもない。明らかに迷惑とか非常識ではないので、しばらくは様子見だ。今度また、偶然を装って話しかけてみよう、とは思う。ま、繁華街だもの、いろいろな人や会社が入るのも当然。

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