山本一力
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山本一力作家

1948年、高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、広告制作会社勤務等を経て97年「蒼龍」でオール読物新人賞を受賞。2002年「あかね空」で直木賞を受賞。「損料屋喜八郎始末控え」や「ジョン・マン」などシリーズ作品の他「欅しぐれ」「紅けむり」「千両かんばん」など著書多数。

【お題】「老後は家内と」を叶えたい 妻への愛情表現の第一歩は?

公開日: 更新日:

女房命と書いたお札

 吉田拓郎さんがアルバム制作やライブ活動をやめるという。その歌に元気をもらった60代としては寂しいが、これからの生き方も吉田さんらしく素晴らしいと思う。

「家内と二人で好き勝手します。二人でべったり夫婦生活したい。とにかく二人で楽しみたい。いいパートナーとして人生を全うしたい」

 東京新聞のインタビューには、こう書かれていた。私も、「老後は家内と」と思っているが、吉田さんほど直球で気持ちを表現できていない。だから羨ましくもある。妻への気持ちをなかなか伝えられなかった結婚生活30年だ。吉田さんのように、は無理でも、妻への愛情表現の第一歩は?

 ◇  ◇  ◇

「所帯を構えたあとは、一日も早く元気な子を授かることで、一人前」

 長らく世の親は、これを口にしてきた。

 授かった子も、やがては巣立つ。その繰り返しで、家(家名)が続くと、親は考えたのだろう。

 そんな時代にあって、親が口にしてこなかったことがある。

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