蓄え上手は知っている「金利」と「利息」の関係 実際に計算してみよう
資産運用では、広告やセールストークにある金利の数字に目を奪われがちだ。だが、金利の高低だけで、貯えたお金を預けるのは避けたい。同じ100万円の元本でも、増え方が大きく異なって、思わぬ失敗を招く。
金利は、利息を算出する際の基本となるもの。通常は、元本に対する1年間の利息の割合(年利)を示し、「%」で表す。
利息の計算方法には、単利と複利がある。
単利は預入期間中の元本にのみ利息がつく。複利は、預入期間中の途中で、それまでついた利息を元本に加え、その合算額を新たな元金として利息を計算する。
実際に計算してみよう(利息はすべて税引き前)。100万円を年利0.3%で10年間預けた場合だ。
▽単利 100万円に対して毎年0.3%の利息なので、10年後は約103万円となる。
▽複利 1年目の利息は3000円、2年目は6009円、10年後の元本は103万408円だ。
超低金利で計算しているので、双方の利息に大きな差はない。金利3%では、複利は、単利より約4万4000円も受け取る利息は増える。これを複利効果という。