石塚集
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医学系編集プロダクション経営。医学ライター。東洋美術学校Webグラフィックデザイン/ユーザーエクスペリエンス(UX)講師。株式会社eumoでUIUX/PRを担当。新宿・ゴールデン街の入り口付近の店でバーテンダーもしている。

サッカープロチーム世界最年少日本人監督は、副業でサッカー全体をプロデュース

公開日: 更新日:

東山晃さん(32歳)本業=サッカークラブの監督/副業=海外遠征や国際試合のプロデュースなど

 東山晃さんはアジアのサッカークラブを渡り歩き、28歳という若さでプロチームの監督になった。まずは選手時代のキャリアから聞いた。

「北陸大学卒業後、2012年にタイ1部リーグのサムットプラカーン・ユナイテッドとプロ契約し、翌年はウボンUMTユナイテッドFCでプレーしました。日本以外のアジアのクラブチームの環境を知ったことは大きな財産になりました。タイでプレー中に右足外側靱帯を切ってしまいましたが、移籍先が思うように見つからず、14年に一度帰国。母校の北陸大学で北陸大学フューチャーズ(当時北信越フットボールリーグ2部)の監督を務めました」

 帰国後に東山さんは将来を見据え、JFA(日本サッカー協会)公認B級コーチライセンスを取得。指導者の道も考え始めた。

「ライセンスは取得しましたが、選手としての気持ちが残っていたので、16年から18年まで、カンボジア、モンゴル、ニュージーランドで選手としてプレーしました。そしてニュージーランドでプレーしていた18年5月にモンゴル・ナショナルプレミアリーグのアンドゥード・シティーFCから監督としてのオファーが来て就任しました。28歳でした」

優秀な指導者が不足している

 東山さんはプロリーグにおける「世界最年少日本人監督」となり、在籍するクラブを同年リーグ3位に導いた。指導力を買われ、20年にはマレーシア・プレミアリーグのクチンFCで監督に。21年に同リーグのクランタン・ユナイテッドFCの監督となり、今年は同チームとテクニカルディレクターとして契約。世界中からチームに合う選手をスカウトするのが主な仕事だ。今後はマレーシアの代表監督も目指している。そんな東山さんにスポーツ業界で副業する方法を聞いた。

「東南アジアではサッカー人気が年々高まっていて、レベルの高い指導者やマネジャーが求められています。アジア全体のサッカー環境が変化しています。僕のところには、某国代表チームが海外で強化合宿を行いたいから、宿泊先やトランスポート、練習場の確保、試合相手との調整などのアレンジをしてほしいと要望がきたり、日本の少年チームからはアジア遠征のサポートの依頼などがあります」

 東南アジアの選手には日本サッカーへの憧れを抱く選手もいるようだ。川崎フロンターレに移籍した、タイのメッシの愛称で親しまれるチャナティップ選手、インドネシア代表で東京ヴェルディに移籍したアルハン選手など。日本と東南アジアの交流にニーズはあるがマネジャーが不足している。

東南アジアとのパイプはビジネスチャンス

「私は現役でチームに所属しているため、チームとの関係性を重視しています。そのため報酬はいろいろな要素を考慮していますが、エージェントとして割り切って仕事をしている人は、それなりにもらっていると思います。海外から日本へ、日本から海外へサッカー留学をしたいという子のサポート、現地視察や選手の調査、少年サッカーや学生チームの国際試合のアレンジなど。海外赴任の経験や、海外とのコネクションがある人はチャンスだと思いますよ。海外で仕事をする楽しさのひとつです」

 副業でコーチを始める場合は、まずJFA公認ライセンスを取得し、日本のユース育成の中心的役割を果たしている「トレセン制度(ナショナルトレーニングセンター制度)」のコーチになるのがいいだろう。そこから海外とのコネクションを生かすことで、さらなる収入のチャンスがでてくる。アジアに詳しい日本人マネジャーが少ない今がチャンスだ。

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