出井康博
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出井康博ジャーナリスト

いでい・やすひろ 1965年、岡山県生まれ。早大政経学部卒業。英字紙「THE NIKKEI WEEKLY」記者などを経て、フリー。著書に「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」(角川新書)、「ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)など。

(4)外国人留学生「受け入れ再開」に一役買った大新聞とテレビ

公開日: 更新日:

「留学生」の受け入れを前面に押し出し、岸田政権が3月から踏み切った水際対策緩和。その実現に一役買ったのが新聞やテレビだった。

 私が知る限り、最も熱心だったのが毎日新聞だ。毎日は昨年10月から「令和の鎖国」と題した連載を始め、外国人の受け入れ再開を訴え続けた。その連載で中心に取り上げられたのが「留学生」である。たとえば、2月3日電子版の<「いつになったら日本に行けるのか」「令和の鎖国」に世界が怒り>と題した記事がそうだ。

■欧米人が抗議?

 この記事では、ドイツ・ハンブルクの日本総領事館前に日本への留学待機中の若者3人が集まり、厳しい水際対策を批判する自作ポスターを掲げたことが紹介されている。記事によれは、<ドイツのほか、イタリアやスペイン、マレーシアなどでも抗議の声が上がり、これまでに300人超が各国の日本大使館前などで抗議行動を行っている>のだという。「300人超」の抗議を「世界が怒り」と呼ぶのは無理があるように思えるが、「水際対策のせいで日本に行けない留学生」は新聞・テレビの格好の取材テーマとなっていた。

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