たいめいけん3代目・専務 茂出木浩司さん(2)とにかく難しくて初めのうちは全然できなかった
凧/カイトサーフィン
老舗洋食店たいめいけん(東京・日本橋)の3代目・茂出木浩司さんは、日本屈指のキャリアを持つカイトサーファーの一人だ。
カイトサーフィン(=カイトボーディング)とは、ウェイクボードやサーフボードによく似たボードと凧(カイト)を使うマリンスポーツ。小さいもので4畳半、大きいと8畳ほどもある凧を揚げ、凧に引っ張られる力を利用して海面を滑走したり、サーフィンのように波に乗ったり、ジャンプしてトリック(回転技)を決めたりするダイナミックなスポーツだ。
海だけではなく、陸上ならばスケートボードと、雪上ならスノーボードと凧を組み合わせて同じように楽しむこともできる。
欧米ではやっていたカイトサーフィンが、日本に入ってきたのは2000年ごろのこと。
「父親の元に送られてくる海外の凧の雑誌を見ていたので、凧を使ったサーフィンのようなスポーツが海外で考案され、試行錯誤が繰り返されていることは早くから知ってました。でも、本当に凧を操作してサーフィンみたいなことができるんだろうかと半信半疑でした。カイトサーフィンの動画を初めてネットで見たのは2000年で、これは素晴らしいスポーツだ、やってみたいと思いました」