【お題】筒井康隆氏は「出し尽くした」。58歳の私にその達成感はなく…
「隗より始めよ」で社業に役立つことを創造せよ
婦人公論に掲載された作家の筒井康隆さんのインタビュー記事に考えさせられた。87歳のいままで常に自分と向き合ってきたから、すべて出し尽くした。もう、出すものはないという内容だった。自分はごく普通のサラリーマンで、58歳。筒井さんのような誇れる業績はない。その時点、その時点では、一生懸命仕事をしてきたと思う。
しかし、出し尽くしたか、と問われたら、イエスとは即答できない。定年まであと2年。定年延長すると、あと7年だ。たとえ7年後の自分に質問しても、答えは変わらないと思う。そのつど目の前の仕事や生活に頑張っているはずなのに。まだ努力が足りないということなのか?
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婦人公論での筒井御大の発言は、世代を超えての示唆に富んでおいでだ。
なかでも次の箇所。
「10代や20代の人たちは本を読まないなんて言うけれど、何を読めばいいのかわからないだけなのかもしれませんね」
わたしは雑誌・週刊誌・新聞を問わず、編集者や営業マンに言い続けていることがある。