小室圭さん「2回目受験」へ…合格でも弁護士には長い道のり NY州の資格を持つ日本人が解説

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 小室圭さん(30)は2月22、 23日に、ニューヨーク州司法試験の2回目の受験を迎えます。

 小室さんが合格できるかは、受験テクニック面を含む適切な受験指導を受けられているかにかかっている(独力で受かるのは相当に困難なため)と、私は思います。NYの日系人会の大物である弁護士がバックアップしているという報道を目にしましたが、こと受験に関しては大物弁護士よりも、最近合格したばかりの若手弁護士の指導、助言を受ける方が有効なのは言うまでもありません。適切な指導、助言の下、小室さんが自分の勉強スタイルを確立できたか否かが鍵です。

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 私の推測ですが、小室さんは昨年7月の試験後、合格していないとの実感があったのではないかと思います。合格したという自信を持つことはなかなかできないものですが、合格水準に達していないということは本人が一番良くわかるものです。そのため、眞子さんとの結婚に踏み切ったのではないでしょうか。もし不合格が判明した後で結婚をしたいといっても、さまざまな障壁が存在したことは想像に難くありません。合格していないと思ったからこそ、結婚を早めたように感じられます。

■求められる法律家としての道徳的人格

 さて2月の試験に合格した場合、小室さんは次にNY州の弁護士登録を行うことになります。日本と違って、NY州では弁護士会への加入は義務付けられていません。弁護士、検察官、裁判官を含むすべての法律家の登録を担当しているのは、裁判所です。

 司法試験に合格後、弁護士登録をする際、過去のすべての職場と現在の職場から、宣誓書(affidavitという推薦状のようなもの)をもらって裁判所に提出しなければなりません。また、2名以上の知人(NY州弁護士の資格を有することが望ましい)から、申請者が「良い道徳的人格を有すること(good moral character)の宣誓書」をもらう必要があります。

 過去と現在の職場から得る宣誓書は、NY州の裁判所に指定された様式を用います。その様式には業務上のパフォーマンスのほか、法律家として必要な道徳的人格(moral character to practice law)についてのコメントも求められます。

 宣誓書は、公証人の面前にて公証を受けなければならないので、申請者の人格に異議のある人は、宣誓書の作成を引き受けません(また申請者自身も異議を申立てそうな人には頼まないでしょう)。

 宣誓書とその他の必要書類(質問票への回答など)を裁判所に提出した後、指定された日時に弁護士によるヒアリングが行われます。もっともヒアリングは1人5分程度なので、このヒアリングで登録が拒否されることになったという話は聞いたことがありません。

2月の試験は7月よりも合格率が低い傾向

 NY州の司法試験では人格が審査されるとの報道を目にしたことがありますが、それは弁護士登録時の審査と取り違えています。司法試験では人格は審査されません。また、弁護士登録時の人格審査といっても、宣誓書が揃っていれば、ヒアリングで人格面について聞かれることはまずないです。

 一方、NY州では、離婚後の養育費の不払いは刑事罰の対象であり、その点は質問票で聞かれます。養育費の未払いがあれば完済した後でないと、弁護士登録が認められないのかもしれません。

 2月の試験は7月よりも合格率が低い傾向にあります。夏は国際会議場の大ホール(即席の試験会場といったイメージです)で、折り畳み式の机と椅子で数千人が一緒に試験を受けることになります(冷房が効きすぎて寒いです)が、2月は街中にあるいたって普通の建物の普通の部屋で行われます。大人数の会場では雰囲気に飲まれてしまうタイプですと、2月の試験会場の方が集中しやすいと思います。

▽山中眞人(やまなか・まさと) 1973年、東京都生まれ。95年、早大法学部在学中に司法試験合格。98年、弁護士登録。10年ほど実務経験を経て、09年に米ペンシルベニア大ロースクールLLM課程修了。11年、ニューヨーク州弁護士、17年、ワシントンDC弁護士に登録。09~12年に、マンハッタンで大手法律事務所ほか、日系金融機関に勤務。現在、狛・小野グローカル法律事務所パートナー。

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