相澤冬樹
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相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

岸田首相は「改ざん」という「不正行為」を「過労」にすり替えた

公開日: 更新日:

岸田答弁3つの大ウソ(1)

 岸田首相は3つの大ウソをついた。国会の場で。21日、参議院代表質問で社民党の福島みずほ氏の質問に答えて。財務省の公文書改ざん事件で命を絶った赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんが、真実を知りたいと起こした裁判を巡る質問だ。

 国は賠償責任を認める認諾という手続きで裁判を強制終了させたが、それで支払う1億円余の賠償は改ざんの責任者である佐川宣寿元財務省理財局長に求めるべきではないか? 原因をつくった公務員に故意や重大な過失があった場合、後から負担を求めることができる「求償」を行うよう迫った。至極もっともなこの指摘に岸田首相はこう答えた。

「国が今回負うことになった損害賠償義務は、赤木氏が当時厳しい業務状況に置かれる中、国として安全配慮義務を十分尽くせなかったことにかかる責任によるもの」「(この件で)国が個々の職員に対して求償権を有するとは考えていない」

 国はこれまで認諾の理由を説明してこなかったが、この答弁で初めて述べた。安全配慮義務を尽くさなかった、過重労働にならないよう十分に配慮しなかったからだと。過労死の責任を問うケースでよく使われる言葉だが、とんでもない問題のすり替えだ。

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