公選法違反で有罪の河井案里・元参院議員が「さようなら」の前にやるべきこと
ネット上でも<自分一人で責任をかぶる必要はないでしょう。そうではなくて、何があったのかを明らかにするべきです><あなただけが悩むのはおかしい。本当の悪党は平気の平左で暮らしていますよ。すべてを明かして人生をやり直しましょうよ>などと河井氏に「真相」を求める声が少なくないようだ。
「真相は墓場まで持っていく」ーー日本の政治の世界では当たり前のように語られている言葉だが、森友学園の国有地売却をめぐる事件をみても、「本当の悪党」は自死に追い込まれた職員にすべての責任を背負わせ、今でものうのうと暮らし、出世している。河井氏が最悪の事態に追い込まれれば、こうした悪党が安堵するだけなのだ。
河井氏は40代。日本の女性の平均寿命年齢は約88歳だから、残りの人生はまだまだ先がある。
「すべて」を明かして「悪しき政治の世界」ときれいさっぱり決別するのか、それともバカバカしい永田町の論理に基づく誤った選択で「悪党野放し状態」を放置すのか。かつて河井氏が「政治の道を志した思い」を今こそ振り返り、「反撃」してほしい。