トンガ火山噴火で南半球の食材に影響 かぼちゃ、マグロ、親子丼は超高級メニューになる?
トンガの海底火山噴火による影響は我々の家計にも及ぶのだろうか。
大規模噴火が起きると、成層圏に滞留した灰が蓄積して太陽光が遮られ、地球への日射が減って冷害になる。1991年6月に起きたフィリピン・ピナツボ火山大噴火の後、日本では米が大凶作となり、タイなどから緊急輸入する「平成の米騒動」に見舞われた。
今回のトンガの火山の噴火では、噴煙の高さが20キロを超えた(成層圏は上空10~キロの大気圏)とされ、すでに火山灰は3000キロ以上離れたオーストラリアに到達。今後、貿易風によってオセアニアなど南半球に拡がる可能性があるという。
ピナツボ火山噴火の時に比べて、今回の噴火は北半球の日本には影響がないという声もあるが、日本は南半球の国に頼っている輸入食材が少なくない。
噴火で大きな被害を受けているたトンガは農業、漁業が主要産業だ。ジェトロによると、日本の輸入(2014)はまぐろが60.5%、野菜(主にかぼちゃ)が35.7%となっている。