「シャッフル・フロアタップス」で背中とお尻を引き締める!
シャッフル・フロアタップス
筋トレは、正しいフォームで行わなければ狙った筋肉を鍛えられない。今回、スポーツジム「PLAYGROUND」銀座店のエグゼクティブトレーナー、KENICHIさんに指導をお願いしたのは、シャッフル・フロアタップス。背面、とくに背中の下部とお尻の引き締めに効果があるトレーニングだ。
「シャッフル・フロアタップスのように、体をねじる動作というのは、日常生活ではなかなかない。でも、ねじる動きが弱くなると、胸が開く動きも弱くなってしまう。胸を開く動きが弱くなると、背中や肩が前に丸まりがちになる。その結果、人本来のあるべき正しい姿勢から遠ざかり、体の不調も出やすくなる。ですから、トレーニングでは積極的にねじる動作を取り入れましょう」(KENICHIさん=以下同)
シャッフル・フロアタップスの正しいやり方はこうだ。
床の上に、スクワットを行うときと同じ程度の足幅で立つ。反復横跳びをイメージして左に2歩進み、スクワットをするときのようにぐっとしゃがんでから、上体をねじって左の足首の内側を軽くタッチ(写真)。タッチするとすぐに上体を起こし、元の位置に2歩戻る。次は右に向かってまた反復横跳びで2歩進み、しゃがんで右の足首にタッチしてまた戻る。この繰り返し。往復20回を目安に。
シャッフル・フロアタップスの間違いやすいポイントは次の2つだ。
【しゃがめていない】
「この動きは、タッチする際にスクワットと同じぐらいの位置までしゃがみこむことがポイントです。ところが左右に2歩リズミカルに動くことに気をとられ、しゃがみこまないで手を伸ばしてタッチするだけの人が多い。最初はまず2歩横に進み、いったん止まってスクワットの姿勢を取ってから足首タッチをする。体が覚えたら、リズミカルに行ってください」
【膝が内側に入っている】
「しゃがんで体をねじる際に、膝が内側に入ってしまう人も多く見られます(写真B)。スクワットのときは、両膝はまっすぐ真下で、外側や内側には向いていないですよね。このトレーニングでもそこは同じです」
しゃがんだ時に膝が内側に入ってないか、最初のうちは目視でチェックするクセをつけたほうがいいそうだ。
「このトレーニングは速さを競うものではありません。ひとつひとつの動作をきっちりと行えているなら、ゆっくりでもなんの問題もない。雑にならずひとつひとつの動作をきっちりこなしてください」
記者もやってみた。反復横跳びとスクワット、そして体をねじることを流れるような動作でリズムよく行わなければならないので、最初にやってみた感想は「とにかくやることが多い」である。加えて記者はリズム感がゼロなので、なかなか一連の流れをつかむのが難しかった。しかも、しゃがんだ時に膝が内側に入ってしまう。
そこでKENICHIさんのアドバイス通りに、横に進み、いったん止まってからスクワットをし体をねじって足首をタッチ、とそれぞれをバラバラにしてみるとスムーズにできた。初心者はまずは鏡の前で、分解してやってみるのがいいだろう。