どうする? 私立中高受験生の「オミクロン株対策」 東京都の私立では追試なしの学校も
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大で、10代の子どもの感染も増えている。中学受験の場合、誕生日を迎えていない12歳未満の児童はワクチンも接種できていない。首都圏では、1月10日の埼玉県を皮切りに私立中学の入試がスタートし、2月1日には東京都や神奈川県の中学入試が本番だ。文科省は大学入試と同様、感染者は受験できないが、濃厚接触者は陰性であることなどを条件に別室での受験を認めるという。
中高受験に詳しい安田教育研究所の安田理代表が言う。
「私立中高では受験会場に看護士を待機させたり、別室受験のための対応に追われています。ただし私立の場合、追試や別室を設けるかどうかは、学校ごとの判断になります。これまでも季節性インフルエンザで37度5分以下、咳などの重い症状がなければ別室入試を受け入れている学校はあります。実は私立有名校の場合、『第一志望を諦められない』と発熱している子どもを連れて受験させている親が少なくない。受験校が別室入試など対応しているか、事前に問い合わせしておくと安心でしょう」
たとえば、独協中学は〈「濃厚接触者」の受験生については、要件を緩和し、①PCR検査または抗原検査の結果が陰性であり、②当日も無症状、という両方の条件を満たせば別室での受験を可能〉と通知している。