火災でペットを亡くした人に「無料で人形作ります」米少女の申し出に感動の声
昨年末、米コロラド州で発生した大規模な火災で家を焼かれ、ペットを亡くした人びとに、12歳の少女が思いやりあふれる申し出をして話題になっている。
昨年12月30日、同州デンバー近郊のボルダー郡マーシャルで同州史上最悪規模の森林火災が発生。幸い死者・行方不明者は出なかったものの、6人が負傷、約24平方キロメートルを焼き、住宅1000棟以上が全焼した。
ペットの被害も多く、フェイスブックには行方不明になったペットの消息情報を交換する「ボーダー郡火災ロスト&ファウンド・ペッツ」というグループが立ち上げられ、数多くの投稿が寄せられている。
そのグループに、日本時間の1月8日、同郡でハンドメードの木工製品ショップ「MM Woodworks」を経営するパブリナ・レイシングさんという女性から、きれいに彩色された動物の木製人形の写真と共に、次のような投稿が寄せられた。
「こんにちは。私の12歳になる娘のマヤが、ペットを亡くされた方にこんな申し出をしています。マーシャル郡火災でペットを亡くされた方、もしくはその知人の方、ペットの写真を私たちに送ってください。マヤが無料で記念の木製人形を作ります。該当される方の耳に入るように、この投稿を拡散してください」
マヤさん(写真)は2020年の同店オープン以来、彩色担当でパブリナさんの仕事を手伝っている。
彼女のかわいい人形と優しい心遣いに多くの人びとが感動。注文はもちろん、「マヤさんの申し出に感動しました。ぜひ活動を支援するために寄付をしたい」という申し出も相次いだという。
しかし、パブリナさんは寄付の申し出は辞退。「とても優しい、思いやりのある申し出に感謝いたしますが、材料費などはすべてこちらで負担します」とした上で、「火災とは関係ないご注文があるなら、ぜひサイトを通じてお願いします。マヤもカスタムオーダーを大歓迎しています」と記している。