謡音読会で若返り シテ方観世流の師範に聞く「能楽」の魅力

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 東京は千駄ケ谷の国立能楽堂から、どこか懐かしい謡の声音が響きわたる。能楽の流派「観世流」シテ方(いわゆる主役)にして、多くの弟子を持つ師範小早川修氏(60)が直々に講師にあたる「謡音読会」。

 耳慣れない能の言葉を音読することで聞き取りやすくなれると、10年ぐらい前から月1回で小早川氏が始めると人気になり、「呼吸が深く、滑舌も良くなった」などと評判なのである。

「お能、能楽は650年前からある日本のオペラと思っていただければよいと思います。あまり難しく構えることなく、カラオケの代わりにというくらいのお気持ちでお勧めしているんです」

 そう穏やかに話す小早川氏は背筋がピンと伸び、所作が美しく、低い声がよく通る。熊本藩お抱えの小早川芸右衛門家の血筋にして、東京芸大・院卒のインテリ。とても若々しい。

「お能ではご高齢でも、化け物のようにお元気な先生方が少なくないんです。それは呼吸、つまり息の深さですね。修業し、腹からの、内臓が波動する発声を身につけることで、お腹が整えられていくといいますか。100兆あるといわれる腸内細菌が活性化するのでしょう。幸せを感じるホルモンの多くがお腹にあるらしく、なにかと頭が先行しがちな世の中ですが、内臓から健康で豊かな人生をつくっているのだと思います」

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