立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部客員教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

会計検査院の存在意義は? アベノマスク検査、赤木さん裁判を打ち切った支出は適正か

公開日: 更新日:

 12月21日に参議院で行われた令和2年度の決算についての質疑で、どよめいた瞬間があった。岸田首相がいわゆるアベノマスクについて「約7100万枚のうち、約1100万枚、約15%が不良品でありました」と答弁した時だ。

 岸田首相は続いて「決算検査報告によればその際の検品費用が約6億9200万円、その後に納入事業者が行った検品費用が10億7000万円、検品に時間を費やすに伴う追加費用3億3000万円とされている」と語った。翌日に新聞が報じたアベノマスクの検査に20億円かかったという話だ。

 この「決算検査報告」とは、会計検査院(以後、検査院)が国の支出について検査した結果をまとめたものだ。これは立憲民主党の杉尾秀哉議員の質問に答えたもので、杉尾議員の質問もこの報告を踏まえたものだった。

 2021年の最後となるコラムを検査院で終えたい。この帝国議会時代から変わらぬ名称で知られる役所について語られることは少ない。名前さえ知らない人も多いだろう。役割は国の予算の執行状況の検査だ。憲法に「国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない」と書かれている。森友学園についても検査院は動いている。国交省の統計不正問題も、その発覚のきっかけは検査院の検査だった。こう書くと良い仕事をしている役所のように思えるが、そう言うには躊躇する。

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