滝田誠一郎
著者のコラム一覧
滝田誠一郎ノンフィクション作家

1955年東京都生まれ、青山学院大法学部卒。ヒューマン・ドキュメンタリー作品を数多く手がける一方で、ジャーナリストとして雇用・人事問題を取材。著書に「開高健名言辞典 漂えど沈ます」(小学館)、「消せるボールペン30年の開発物語」(小学館新書)、「IT起業家10人の10年」(講談社)などがある。

丸三証券元社長 中村康男さん<4>志ん朝の「寝床」や「井戸の茶碗」を練習

公開日: 更新日:

落語(浮世亭寿八)

 証券会社在職中も中村さんと落語の縁が切れることはなかった。が、多忙な証券営業の世界に身を置いている間は、寄席に通って落語を堪能したり、落語の練習にまとまった時間を割いたりはできなかったという。

「私が現役の頃は今みたいに時短だ、働き方改革だと声高に叫ばれる時代ではなかったですから、趣味に時間を割く余裕なんかありませんでした。玉置宏さんが司会を務めていたNHKラジオの『ラジオ名人寄席』を聞くのが関の山でしたね」

 中学、高校の頃のような情熱を持って落語と向き合えるようになったのは、丸三証券の社長を辞した2014年以降のことだという。

「学生の頃は前座噺みたいなのをやってましたが、今は大ネタばかりです。『寝床』や『火焔太鼓』『井戸の茶碗』とか」

 落語の覚え方は人それぞれだが、中村さんは好きな落語家が演じたものをボイスレコーダーに録音し、それを一字一句パソコンに入力し、プリントアウトしたものを何度も読むという覚え方。

「昔は、まず暗記するというタイプでした。でも暗記しただけだと、覚えたものを思い出そうとするので話がワンテンポ遅れるというか、落語がしっくり体の中に収まらないんですね。ですから今は暗記することよりも、プリントアウトしたものを声に出して何回も繰り返し読むことで、体に覚えさせるようにしています。散歩しながら、プリントアウトした紙を声に出して読んだりしてます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    山陽電鉄内で全裸盗撮事件 女性車掌が同僚男のクズ依頼を「断れなかった」切ない理由

    山陽電鉄内で全裸盗撮事件 女性車掌が同僚男のクズ依頼を「断れなかった」切ない理由

  2. 2
    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

    次女・石橋静河強し!ドラマ界席巻する“石橋ファミリー”が乗り越えた「21年前の隠し子騒動」

  3. 3
    ナイナイ岡村隆史「5カ月休養」の真実…一時は重病説まで飛び交った

    ナイナイ岡村隆史「5カ月休養」の真実…一時は重病説まで飛び交った

  4. 4
    フロリダ州史上最大! 捕獲された体重97キロのニシキヘビが最後に食べていたのは…

    フロリダ州史上最大! 捕獲された体重97キロのニシキヘビが最後に食べていたのは…

  5. 5
    小象もキレイな姉さんがお好き? 有名モデルのスカートを引きずり下ろす珍事件

    小象もキレイな姉さんがお好き? 有名モデルのスカートを引きずり下ろす珍事件

  1. 6
    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

  2. 7
    メジャー観戦で「日本選手の軟弱さ」を実感 全米OP国内予選でさえ大多数が途中棄権の体たらく

    メジャー観戦で「日本選手の軟弱さ」を実感 全米OP国内予選でさえ大多数が途中棄権の体たらく

  3. 8
    今川に続き万波も二軍落ち…日本ハムから“新庄チルドレン”が1人もいなくなる日

    今川に続き万波も二軍落ち…日本ハムから“新庄チルドレン”が1人もいなくなる日

  4. 9
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  5. 10
    “被弾”の深田恭子にさらなる受難…交際相手の不動産会社社長がガーシー砲の標的に

    “被弾”の深田恭子にさらなる受難…交際相手の不動産会社社長がガーシー砲の標的に