岡崎英生
著者のコラム一覧
岡崎英生フリーライター

1943年生まれ。早大仏文科卒。漫画編集者、原作者、週刊誌ライターをしながら、農園生活を満喫。珠玉のエッセーを書いている。「畑のおうち―クラインガルテンの12カ月」「富良野ラベンダー物語」などの著書がある。

指先を使う手仕事が喜びを紡ぎ出す 雑草抜きで嫌なことを忘れられる

公開日: 更新日:

 野菜づくりはほとんどすべてが指先を使って行う手仕事だ。

 種をまき、発芽した苗を植え替え、植え穴を掘り、植えつける。ジャガイモの芽かきをし、大きく育ったトマトに支柱を立て、麻紐で結んで固定する。いったい年間何度指先を使うことだろう。

 とくに指先に神経を集中させなければならないのは、きれいに発芽したホウレンソウやカブや大根の間引きを行う時だ。雑にやると本当は残したい苗まで引っこ抜いてしまうからだ。トマトやナスの脇芽かきをする時も指先に神経を集中させる必要がある。脇芽は肉眼ではなかなか見つかりにくいので、トマトやナスの茎を指先でまさぐりながら探しあて、草姿を見てそれが必要なものか不要なものか判断し不要ならかき取ってしまう。この作業を繰り返し行わないと側枝がたくさん伸びすぎ、小さなトマトや小さなナスしか実らなくなってしまうからだ。

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