丸三証券元社長 中村康男氏<1>ありがたいことに公演の告知をすると、すぐに定員がいっぱいに
落語(浮世亭寿八)
中村康男さん(1950年生まれ)が慶応大学を卒業して大和証券に入社したのは73年のこと。以後、営業畑一筋にキャリアを積み、98年に取締役、2003年常務取締役、04年大和証券グループ本社専務執行役、05年大和総研代表取締役副社長、12年丸三証券社長、14年同相談役などの要職を歴任してきた。
その中村さん、現在は地元・横浜市青葉区に根付いた多彩な活動に取り組み、地元では知る人ぞ知る有名人だ。
■「楽笑友の会」を結成
活動の柱になっているのは、丸三証券社長を退任した14年に立ち上げた「楽笑友の会」だ。中村さんは同会の代表であると同時に、浮世亭寿八の高座名で趣味の落語を披露する演者のひとりでもある。会には、中村さんを含め13人のアマチュア演者(落語家6人、講談3人、マジック、腹話術、歌、三味線各1人)と、会場のセッティングや受付などを担当するサポーターチーム11人が参加している。
演者の平均年齢は65歳超だが、ほとんどの人がまだ現役で働いている。中村さん自身、現在も東証1部上場企業の社外取締役を務めている。