児玉愛子
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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブック等の企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。

死んでも許されない全斗煥元大統領の「罪と罰」 韓国では訃報も辛辣だった

公開日: 更新日:

 韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が90歳で亡くなった。初めて日本を公式訪問した韓国の大統領だが、今も“独裁者”の印象が拭えない。訃報を伝える韓国メディアの見出しも「反省なく死す」「最後まで謝罪なし」「許しを受けずに死去」と辛辣だった。元大統領の訃報なのに。

 国民の退陣要求デモによって弾劾に追い込まれた朴槿恵(パク・クネ)前大統領もいまだ韓国で嫌われているが、全元大統領は好きとか嫌いのレベルではなく“犯罪者”扱いされている。経済成長を軌道に乗せ、1988年のソウル五輪誘致にも成功したのに、彼を尊敬しているという韓国人には一度も会ったことがない。

■韓国の大統領経験者の悲惨な末路

 79年、当時の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が側近に暗殺されると全斗煥氏はクーデターを起こして実権を掌握。大統領となり、軍事独裁政権を率いた。

 80年に起きた「光州事件」は今も韓国人の心に暗い影を落としている。学生らによる大規模な民主化デモに軍を投入し、武力で弾圧。死者と行方不明者は数百人にものぼる。退任後は光州事件等の責任をめぐって逮捕されて有罪となったが、特赦で釈放された。謝罪の言葉はなく、多くの韓国人は今も全元大統領のことを「国民虐殺を指導した犯罪者」と呼ぶ。

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